ニキビ

       

      症状


      治療法

      1. 外用薬(保険適用)

      ・過酸化ベンゾイル製剤

      ニキビの原因菌を殺菌し、毛穴のつまりを改善します。コメド(白ニキビ・黒ニキビ)や赤ニキビに効果が期待できます。

      ・アダパレン製剤

      毛穴のつまりを改善します。ニキビの前段階であるマイクロコメド(微小面ぽう)からコメド(白ニキビ・黒ニキビ)や赤ニキビに効果が期待できます。

      ・抗菌薬

      ニキビの原因菌が増えるのを抑えます。赤ニキビに効果が期待できます。

      ・過酸化ベンゾイル+アダパレン配合剤

      過酸化ベンゾイルとアダパレンを配合した塗り薬です。コメド(白ニキビ・黒ニキビ)や赤ニキビに効果が期待できます。

      ・過酸化ベンゾイル+抗菌薬配合剤

      過酸化ベンゾイルと抗菌薬を配合した塗り薬です。コメド(白ニキビ・黒ニキビ)や赤ニキビに効果が期待できます。

      ・イオウ製剤

      毛穴につまった角質をはがし、開きやすくします。

      2. 内服薬(保険適用)

      ・抗菌薬

      ニキビの原因菌が増えるのを抑えます。赤ニキビに効果が期待できます。

      ・漢方薬やビタミン剤

      目的に応じて補助的に服用することがあります。

      3. 処置(保険適用)

      ・面ぽう圧出(コメド圧出)

      専用の器具を使って、毛穴につまっている皮脂や角質などを取り除きます。

      4. ケミカルピーリング(保険適用外)

      日本皮膚科学会から出されているニキビ治療のガイドラインでも推奨されている治療です。皮膚のターンオーバーを早めることで、ニキビの炎症を早期に改善させ、再発を予防します。数回繰り返す必要がありますが、なるべく早く治すことで痕を残さないことを目指します。当院で最も効果の高い乳酸、グリコール酸、サリチル酸の合剤のピーリングを行います(マヌカミックスピール)

      5. AGNES(保険適用外)

      毛穴に針を刺し、直接脂腺に熱を加えて破壊することで、ニキビの再発を予防できる根本治療です。毛穴はたくさんありますので時間はかかりますが、1回治療したところは再発することがないので、重症なとき、重症な部位に治療することで早期に炎症のない状態に近づけます。炎症の強い方、膿を持つ大きなニキビができる方にお勧めです。

      6. 内服治療(保険適用外)

      アメリカのガイドラインでは最重症の方にはビタミンAやスピロノラクトンの内服が推奨されています。日本では残念ながら保険適応がありませんが、最重症な方はやはり内服治療で早期に治すことが必要です。これらの内服は副作用もあるため、医療機関で適切な管理をされながら内服する必要があります。重症な状態が慢性に続くとニキビ痕の治療に時間がかかります。炎症を早期に抑えることで、痕をなるべく残さないことが大切です。